「事故車は売却の時に不利になる」という話を聞いたことがある方も多いでしょう。また、過去にちょっとぶつけてしまい修理したことがあって不安だ、という方もいらっしゃるかもしれません。しかし、そもそも事故車とは何なのでしょうか。事故車の定義について確認していきましょう。

事故車には定義がある

事故車とは「事故を起こしてしまい、修理した履歴がある」という意味ではなく、きちんとした定義があります。これは車の査定などの際に用いられるもので、自動車公正取引協議などの統一基準として定義されているのです。
それは、特定の部分に損傷があると査定などで「事故車」として扱われるというものです。
フロントクロスメンバー、ラジエーターコアサポートなどの9ヶ所が決められています。
例えば追突事故を起こしてしまいフロント部分が激しく損傷した場合や、物が落ちてきて屋根の部分が大きくへこんでしまった、ハンドル操作を誤って高い縁石に乗り上げてしまいルームフロアパネルがへこんでしまった場合などは高い確率で「事故車」となってしまいます。

心配しなくても大丈夫なケースも

上記のような大きな事故はともかく、ちょっとぶつけたりしただけの場合は大丈夫なケースも多くあります。一番多いのが、車体を壁に擦ってしまい擦り跡が残ってしまった場合です。この場合は修理をしても骨格であるボディに異常がなければ「事故車」とはなりません。また、ドアが大きくへこんでしまい交換したケースも大丈夫です。ドアそのものはボディとは別の部品であるため、事故車の定義には当てはまらないのです。また、エンジンが壊れてしまい修理どころか交換を行ったというような大掛かりなものでも、ボディには関係がないのでもちろん事故車の定義にはあてはまりません。
このように、車は骨格としてのボディに様々な部品がついているような構造のため、事故車かどうかについてはこの観点から考えればわかりやすいはずです。

困った時は

しかしながら、ボディなのかそうでないのか判断が難しいケースもあります。例えばリアフェンダーです。ここをぶつけた場合は影響がバックパネルに及ぶ場合もあります。その場合、ボディであるトランクフロアパネルとの溶接にまで影響が及ぶケースがあり、事故車として扱われてしまうケースも出てきます。
この場合に限らず、判断に迷った場合や困った時は素直にプロに見てもらうのが一番確実で手っ取り早い方法です。もちろん高度な技術や設備を持つ板金塗装などの業者に見てもらうのも良いのですが、無料かつ簡単に見てもらえるのは買取業者です。すぐに車を売るつもりがなくても、また複数の業者に見てもらう事も今や当たり前なので、悩んでいるようでしたら買取業者をいくつか回ってみるのが簡単でおすすめです。